
リアルな青春‼BSS経験者はちょっとリアルさが辛いかも⁉エロシーンも充実で個人的には最高でした‼
表紙とかサンプル画像を見て、どこかで見たことがあるような…、そう思った人はおそらく三崎さんの『ぼくだけがセックスできない家』を思い出されたのではないでしょうか?
自分も最初は三崎さんの作品かと思ったのですが、それもそのはず、本作のサークル【紅紫】は『ぼくだけがセックスできない家』の作画を担当した紅村かるさんのサークルなのです。



違いとしては、『ぼくだけが…』の方が心を抉る描写が多くて、好きなんだけどちょっと主人公が可哀そうすぎて涙でてヌケない…って人にもお薦めできるかな。
もちろんこの作品は、BSS(僕が先に好きだったのに)なので主人公に感情移入すると辛いのですが、『ぼくだけが…』よりはカワイソウをあまり感じなかったかな。
というのも、本作においてまずポイントとして挙げたいのは、主人公の男子が普通の男子ってとこです。
弱気すぎることもなく、陰キャ過ぎることもなく、鈍感でもない。
思春期特有の自分本位な考え方なんかはありますが、なんとなく自分にも覚えのあるようなとこもあります。つまりリアルなんですよね。
例えば、『ぼくだけが…』の方は家での主人公の立場や兄弟が強調されてて、それもあいまってカワイソウ感がめっちゃ強いんですよね。
だけど、よく考えると「それはないやろ」ってなります。もちろん、読んでいる時にそれを感じさせないところが凄いんだけど。
ところが、今作は主人公も竿役も女の子もリアルに「いるかもしれない」と思うレベルで、だから主人公がさっさと告らなかったのが悪い、って感じる部分もあります。
もちろんリアルだからこそ、似たような経験(BSS)をした人の中には心を抉られちゃう人はいるかもですが(;’∀’)


さて、ちょっと別作品の話が多くなってしまいましたが、ここからは本作の魅力を挙げていきます。
まずは安定して美麗な作画。女子はヒロインのメカクレ系女子もギャル系女子も可愛いし、竿役男子はもちろん、その他の男子や主人公も手を抜かれることなくしっかり描かれています。
そして、ストーリーは主人公男子視点で描かれますが、上でも挙げたように、主人公の思春期特有の妄想や思考にはリアリティを感じます。
あと、個人的にはテンパり過ぎてゴムを持ち出す主人公もリアル感があったなあ。動揺して思考が変になっちゃうことってありますよね‼
ヒロインちゃんも実は顔が可愛いのは当たり前なんだけど(?)、コミュ障特有の可愛さがあります。(分かる人もいるはず‼)そして、そんな彼女だからフツメンの主人公もいけるんちゃう?って思っちゃうんだよねえ。
ぶっちゃけこういうタイプの子って実は隠れファンも多そう…。
さらに、エッチシーンも充実。
物語の構造上、序盤は主人公の妄想の世界でのHしかありませんが、途中からギャルちゃんと眼鏡系男子のH、さらに最後にしっかりとヒロイン×カースト上位のヤリチン男子のHがあります。
ギャルちゃんも実は…ってとこがあったり、ヒロインちゃんの方も主人公でなくても「えっっっ⁉」ってなるとこはあるんですけど、どちらも「意外にそういうこともあるよなあ」ってなりました。
教室でのHは流石にファンタジーですが、教室はロマンしかないので許す‼
ちなみに100ページを越える本作の半分はエロシーンですので、エロが薄いのかな?って心配される方もご安心ください‼

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